高知県の中西部を流れる新荘川は、高岡郡津野町の鶴松ヶ森(かくしょうがもり・標高1100m)を源とし、津野町から須崎市を流れ、須崎湾に注ぐ河川延長は25.1kmの二級河川です。ニホンカワウソが最後に発見された清流として全国的に有名です。1970年代には数多くの目撃がありました。
今回は、水量は豊かで、アユの友釣り、毛針釣りの川としても知られ、自然の川を利用したプールやキャンプ場、公園などが点在する新荘川流域の立ち寄りスポットを紹介します。
四国最大級の道の駅「かわうその里すさきさき」。高知市方面から来ると須崎道路(自動車専用道路)から直接駐車場に入ることができます。
1階は高知の名産品がそろう道の駅の直営店。“鰹の藁焼きタタキ”をはじめ“鍋焼きラーメン”やゆず製品、土佐の地酒もずらっと並び、土佐刃物のコーナーもあります。子どもさんたちには、かわうそグッズやご当地アイスが喜ばれています。
併設された産直の「かわうその市」では、地元の新鮮野菜や旬の果物、農産加工品も手に入ります。生きた魚が泳ぐ1階フロアの大水槽横の階段を上がると、2階はレストラン「とれた亭」。かつおのタタキ膳や土佐丼、鍋焼きラーメンといったご当地グルメが楽しめます。
道の駅の西駐車場の傍らには新荘川が流れ、川岸に下りることができます。
お問い合わせ先 ☎0889-40-0004
年中無休
●1階直営店
9:00ー18:00、土日祝は9:00ー19:00
●2階「とれた亭」
11:00ー19:00(ラストオーダー18:30)
土日祝日は11:00ー20:00(ラストオーダー19:30)
●かわうそ市(産直)
7:30ー18:00(正月のみお休み)
道の駅かわうその里すさき |
|
魚が泳ぐ水槽がある店内 |
道の駅ちかくの河口付近で |
「道の駅かわうその里すさき」から国道197号を進むと、15分ほどで新荘川の支流の一つ依包川の合流点があります。国道から県道317号線に入り、川沿いにある樽(たる)の滝と農村交流施設「森の巣箱」を目指します。
県道317号線の落合橋から合流点を望む |
新荘川の支流、依包川のさらに支流樽川上流にある高さ37メートル、幅6メートルの滝。裏側に回り込んで見ることができることから、「裏見の滝」とも呼ばれています。車は樽集会所の駐車場が利用でき、小さな木の橋を渡ると、滝の手前には住吉神社の小さな社があります。一帯は県立自然公園に指定されていますが、ここまでの道は狭いので運転にはくれぐれも注意しましょう。
樽の滝 |
昔懐かしい木造校舎の雰囲気をそのまま残した農村交流施設。周囲に広がる豊かな自然を楽しむグリーンツーリズムの拠点となっています。地元の人も利用するかわいいお店や教室を利用したアトリエもあります。かつての校庭でキャンプをすることもでき、収穫体験した野菜などを調理することも可能。5人以上ならばランチの予約もできます。
森の巣箱からふるさと林道床鍋倉川線を走ると、およそ5.6kmで桑の川キャンプ場より少し上流の国道197号に出ることができます。
お問い合わせ先 ☎0889-40-1703
(定休日 1月1日〜3日)
予約受付 13:00-17:00
店舗営業 10:00-18:00
![]() 森の巣箱 前景 |
|
森の巣箱 廊下 |
合流点に再び戻り、新荘川沿いに国道を西に進むと、道路沿いに「上分あさぎり市」が見えてきます。ここは、地元の生産者やJAなどが力を合わせて運営する産直市。採れたての季節の野菜や果物が並んでいます。
ちなみに、支川依包川を寄り道しないで本川を行けば、道の駅かわうその里すさきから上分あさぎり市までは約7.5kmです。
お問い合わせ先☎ 0889-46-0137
(定休日 1月1日〜4日)
店舗営業 7:30-17:30
上分あさぎり市前景 |
河原をテントサイトとして利用するキャンプ場。沈下橋があり、釣り客もよく利用しています。
お問い合わせ先
津野町産業建設課 ☎0889-55-2021
新土居キャンプ場 |
|
アユ釣りの人々の姿 |
新土居キャンプ場の沈下橋 |
昔の酒蔵を文化ホールとしてリノベーション。コンサートやイベントを開催しています。酒造りの道具なども展示し、普段は喫茶コーナーを利用することができます。
すぐ横には弘化3年(1846年)に建立したという三嶋神社があります。
お問い合わせ先 ☎0889-55-2389
(休館日 火曜日)
開館時間 9:00-17:45(夜間のイベント時は22:00まで)
葉山の蔵 前景 |
|
葉山の蔵 ホール内 |
葉山の蔵 喫茶コーナー |
新荘川沿いにある自然公園。新荘川で発見されたニホンカワウソにちなみ、愛らしいカワウソのモニュメントが点在しています。隣には農村体験実習館「葉山の郷」もあります。川沿いには整備された平地があり、キャンプやバーベキューを楽しむこともできます。
お問い合わせ先
葉山の郷 ☎0889-55-2381
![]()
|
|
かわうそ自然公園 |
土産物なども並ぶ直販所や食堂もあり、新鮮で安全な地元食材を味わうことができます。鶏卵そばや津野山牛の角煮丼が人気。
隣には「葉山風力発電所PR館」があり、駐車場の前には実物大の風車の羽も置かれています。
お問い合わせ先 ☎0889-55-2570
(定休日 元旦のみ)
営業時間 7:00-17:00(食事は15:00まで)
![]() 直販所 |
|
葉山風力発電所PR館 |
子どもたちも安心して遊べるように、川の一部を石で囲った自然のプールが大好評。河原に自由にテントを張ることができ、トイレや更衣室などの設備もあります。
お問い合わせ先
津野町産業建設課 ☎0889-55-2021
わんぱくプール |
四万十川源流点の駅として知られる道の駅。実は、新荘川の源流点からも遠くない所にあります。道を挟んだ前にある展望台から絶景を望めます。そこには、巨大な滑り台も。
施設の中は、産直コーナーや土産物コーナーと商品も充実。山間部ならではの珍しいものもめじろ押し。地元のほうじ茶を使った大福やロールケーキなどの「満天の星スイーツ」が人気です。食堂では、四万十うどんやアメゴの塩焼き、源流そばや玉子掛けごはんなどを味わうことができ、こちらの一押しは“津野山牛の角煮ラーメン”。地元の食材を使ったアイスクリームやシャーベットも人気です。味はかぶせ茶、エゴマ、シソ、土佐ジローなどがあり、一番人気はヨモギのアイスです。季節限定のショウガやカボチャ、さくらアイスなどもありますよ。
お問い合わせ先 ☎0889-62-3225
(定休日 1月1日)
営業時間 4月〜11月 7:30-18:00、12月〜3月 8:00-17:30
●食堂
(定休日 元旦のみ)
営業時間 4月〜11月 9:00ー17:00、12月〜3月 9:00ー16:00
道の駅布施ヶ坂 |
|
道の駅布施ヶ坂の大型滑り台 |
津野山牛の角煮ラーメン |