人に生き物に優しい川を守りたい (川の生物調査・観察会) |
〜香川淡水魚研究会の取り組み〜 |
近年生き物をを取り巻く河川環境は、水質汚染、人工構造物の設置、外来種の侵入などにより荒廃しています。 また、香川県の川はその地域的特性から平常時は水量が乏しい河川が多く、生物相も貧困です。 川遊びの体験のある子ども達も少なく、河川への関心は少ないように思います。 本会では、香川の河川の現状を調べ理解し、またその成果を広く啓発し、人に生き物に優しい川を次世代に継承することを趣旨に月1〜2回程度の調査会では水質調査、生物調査、さらに一般の方を対象として観察会を行っています。 平成15年度は下記の日程で調査会、観察会を実施しました。
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![]() 03.21(金) 調査会 ![]() 調査会での水質調査 ![]() NO3の比色 ![]() 08.24(日) 観察会 ![]() 調査会での生物調査 |
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調査の方法としては、1日で上流・中流・下流の水質や生息生物を調べています。 一例として7月13日(日)香東川での調査結果を掲載します。
これらの得られたデータから河川の汚染状況や水質の季節的変動を調べて啓発したり、希少生物の保護を呼びかける取り組みをしています。 参加しているSTAFFからの声として… 「上流→中流→下流と下るにつれ水質汚染が進み、これは瀬戸内海を汚すことにもなり、水質向上の取り組みが必要だと感じた。」(高校2年) 「上流にはまだまだ清流が残っており、これを壊さないようにしたい。」(大学1年) 「カジカなど渓流にしか棲まない魚が香川にいるなんて驚きでした。」(一般) などの意見が上がり、成果は確実に現れています。 現在は香川県立高松工芸高等学校の職員・生徒の有志を中心に活動していますが、今後は広くその裾野を広げる予定です。 四国の豊かな流れを守っていく為に継続的な活動として展開していきたいと考えています。 ● 後援 四国の川を考える会 |
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![]() 香川県指定絶滅危惧T類 カジカ |
![]() 国指定絶滅危惧U類 アカザ |
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● 香川県立高松工芸高等学校 教諭 川田正明 |