人に生き物に優しい川を守りたい |
〜 香川淡水魚研究会の取り組み ’2004 〜 |
香川淡水魚研究会は、生物多様性の維持に貢献することを目的とし、その達成のために ・香川県を中心とする淡水魚類の分布調査 ・在来種の保護・保全活動 ・移入種問題啓発 を行うことを趣旨として活動しています。 これまでに、香川県を中心として、以下のような取り組みをしてきました。 ・分布調査(生物・水質調査) 淡水魚を中心に、どこにどんな生き物がいるのだろう? ・絶滅の危険性が高い種の保護または保全、増殖研究活動 身近にいる生き物たちの絶滅をただ見ているのは嫌! ・自然環境保全活動 人間にとって自然は、予想以上に価値が大きいのかも?! ・観察会(水辺の学習会など) 次世代に豊かな自然を伝えていくためには、身近な自然に触れてみることが大切だと思う。 ・移入種問題に関する活動 日本在来の生き物が、移入生物に置き換わっても問題ないの?! 子ども達も交えての観察会等も定期的に実施していますので、ぜひお越し下さい。 香川淡水魚研究会 「消えゆく日本の淡水魚たち」 : http://purety.jp/fish/ 2004年度活動概要
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![]() 河川調査での生物調査 ![]() 河川での水質調査 ![]() 2004.06.05 観察会 ![]() 2004.09.23 観察会 |
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![]() リビングたかまつ2004年6月5日号掲載記事 |
● 観察会のようす (2004.06.05) 6月5日は、インターネット、リビング高松での案内により、小学生5名、高校生3名、一般7名を迎えての観察会でした。 この日は、魚類では、カワムツ(香川ではアカマツの名前で親しまれています)、タカハヤ(香川県指定準絶滅危惧種)、アマゴ、カワヨシノボリ、両生類では、イモリ、トノサマガエル(香川県指定準絶滅危惧種)、ツチガエル、カジカガエルの卵塊、水生昆虫ではカワゲラ類、カゲロウ類、ヘビトンボ、多くのヤゴ類などが見られました。 この他にも本河川の上流域では、カジカ、ナガレホトケドジョウ、アマゴ、中・下流域では、イトモロコ、シマドジョウ、スジシマドジョウ、マドジョウ、アブラボテ、ヤリタナゴ、メダカ、オイカワ、ブルーギル、オオクチバスなどを見ることができます。 ダムがなく、民家がほとんどない上流域では、清流の証とも云われる四国で唯一の陸封型カジカ個体群が生息しています。 しかし、多くの魚種で、その数は減少してきており、魚の性質に応じた細やかな気配りをした河川改修や堰の運用、水質改善が求められます。 参加した子どもたちからは、 「野外でイモリを見たのは初めて。いつまでもこの棲みかを残して。」 「生き物たちも棲める川を残して欲しい。」 といった声があがりました。 <水質DATA・上流域>
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![]() イモリ ![]() カジカ陸封型 |
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![]() カワムツ |
![]() イトモロコ |
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![]() タカハヤ |
![]() ヤリタナゴ |
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● 後援 四国の川を考える会 |